国語科教員、日々考えを巡らせています。

国語科教員として、読書好きとして…思ったことを何となく呟いてみます。

「光る君へ」第10話 感想

※今回もネタバレ含みます

 

今回は予想通り花山天皇が出家してしまいましたね、、もう本当に本当に可哀想。

 

全てを失って裏切られた花山院を見ると私はまだまだ頑張れるな〜なんて考えてしまうほどに可哀想。

 

道兼もあそこまで嫌味ったらしく言わなくても…

 

 

花山天皇が騙されて出家する場面は大鏡で何回も見ていたけれど、ドラマで見た方が心に苦しいものがありました。

 

ですが、これよりももっと印象的だったのは道長とまひろの関係が進展したあの場面です。

 

心だけではなく肉体的にも結ばれた2人…

決して素直に祝福出来る場面でなかったのは残念だけれど、同じ女性としてまひろの勇気ある決断に盛大な拍手を送りたい。

よく頑張ったね︎;;と。

 

想い人である道長からの恋文(会えなくて死にそうだ…あなたに会えたら生き返るかも…あなたと会えるならこの命も惜しくない…!)(道長さんかなり重ため男子で笑ってしまう笑)に対して、陶淵明の『帰去来辞』(まだやり直せる=あなたの使命を果たして)と私情に蓋をして返事が出来る本当にかっこいい女性。

 

平安時代の作品を見る度に思う。この時代の女性の強かさには到底勝てないぞと。

生きる力がずば抜けて高いんだよなぁ…

まひろも道長に将来を託すのは自分を守るためでもあるよね。

 

今の私たちはぬるっとでも生きていけるかもしれないけれど、そうでは無い時代の人にはその人達にしかない強さがあると思います。

 

第10話も見どころ満載で最高の回でした。

 

しかし「光る君へ」…面白いけれど時代設定があまりにも甘くてツッコミどころ満載で…大河ドラマというより現代社会のドラマのような楽しみ方の方が向いているのかも笑