国語科教員、日々考えを巡らせています。

国語科教員として、読書好きとして…思ったことを何となく呟いてみます。

小さな幸せ

おはようございます☀️

 

最近は同僚とドラマの話題で盛り上がることが多いです。

 

隣の部屋のお父さんのような優しい先生とは大河ドラマ「光る君へ」の感想をよく言い合っています。

 

一昨日も「見た!?」「まだ見てないんですー」「今週は面白いよ〜〜〜何がとは言わないけれど」…というような平和なやり取りをしました笑

 

隣の席の同じく優しいお姉さんのような先生とは韓ドラの話題で盛り上がっています。

 

「私の夫と結婚して」というドラマですが、、、これがまた本当に面白くて翌日仕事があるのに一気見してしまっています。

 

たかが雑談、されど雑談…気を張って仕事をしている私にとってこの雑談のひと時はリラックス出来る貴重な時間です。

 

何だかこういうほっと一息つける日常を当たり前と思わず、幸せだなぁと思うことって大事ですよね。

 

それが出来ている今の私は何となく「大丈夫だ」と思えるのです。

 

説明出来ないあれこれ

今朝の職員会議で転出される先生方からご挨拶がありました。私の1番お世話になった方もその1人でした。

 

その方は紛れもなく1番私の力になってくれた人です。今年1年間の心の支えとなってくれた方です。しかし、と同時に私を苦しめたこともかなり…かなり多い方です。

 

その方は困った時には必ず(本当に一度も見捨てられたことはなかったです。)力になってくれて、まるで母の様な安心感と父の様な心強さがありました。

しかし、その一方で内側から溢れる負のエネルギーの大きさに圧倒されること、その矛先が自分に向いて傷つくこともたくさんありました。

 

その方が転出することになったと知ったのは先週のこと、寂しいなぁと思う気持ちは確かにありましたが、この時点では何となく他人事です。

しかし、今日その方のご挨拶を聞いた瞬間、まさに瞬間的に私はものすごく泣きました。

 

人前でこんなに泣いたのはいつぶりでしょうか。うつ病になった時ですらただの一度も泣かなかったのに。

 

でも、どうして涙が出たのかが自分では分かりません。この1年間で蓄積された、本当にたくさんの想いがあるのは確かですが。

 

でも、どう説明しても自分の心はスッキリしないのです。

 

そして、その先生に対する自分の気持ちも未だにはっきりしません。人間はやはり私の不得意なグラデーションの中で生きているのだなぁと思います。

 

私は性格的に不思議な気持ちがあることに耐えきれなくて、自分の感情には必ず納得のできる説明をつけたいと考えています。

 

ただ、この件は今はまだ難しくて答えが出せそうにありません。

ひとつだけ自信を持って言えるのは、ようやく感情が出せたことは、うつ状態から起き上がりつつある今の私の証明だと言うことです。

 

少しずつ、前を向きながらこの感情の整理もしていきたいです。

 

何はともあれ…1年間本当にお世話になりました。大好きだけど憎いところもあって、でもあなたの悲しむ顔は見たくないと、そう思います。

 

 

「光る君へ」第10話 感想

※今回もネタバレ含みます

 

今回は予想通り花山天皇が出家してしまいましたね、、もう本当に本当に可哀想。

 

全てを失って裏切られた花山院を見ると私はまだまだ頑張れるな〜なんて考えてしまうほどに可哀想。

 

道兼もあそこまで嫌味ったらしく言わなくても…

 

 

花山天皇が騙されて出家する場面は大鏡で何回も見ていたけれど、ドラマで見た方が心に苦しいものがありました。

 

ですが、これよりももっと印象的だったのは道長とまひろの関係が進展したあの場面です。

 

心だけではなく肉体的にも結ばれた2人…

決して素直に祝福出来る場面でなかったのは残念だけれど、同じ女性としてまひろの勇気ある決断に盛大な拍手を送りたい。

よく頑張ったね︎;;と。

 

想い人である道長からの恋文(会えなくて死にそうだ…あなたに会えたら生き返るかも…あなたと会えるならこの命も惜しくない…!)(道長さんかなり重ため男子で笑ってしまう笑)に対して、陶淵明の『帰去来辞』(まだやり直せる=あなたの使命を果たして)と私情に蓋をして返事が出来る本当にかっこいい女性。

 

平安時代の作品を見る度に思う。この時代の女性の強かさには到底勝てないぞと。

生きる力がずば抜けて高いんだよなぁ…

まひろも道長に将来を託すのは自分を守るためでもあるよね。

 

今の私たちはぬるっとでも生きていけるかもしれないけれど、そうでは無い時代の人にはその人達にしかない強さがあると思います。

 

第10話も見どころ満載で最高の回でした。

 

しかし「光る君へ」…面白いけれど時代設定があまりにも甘くてツッコミどころ満載で…大河ドラマというより現代社会のドラマのような楽しみ方の方が向いているのかも笑

 

 

 

「光る君へ」第9回 感想

NHK大河ドラマ「光る君へ」の第9回は見ましたか…?

 

見ていない方はネタバレを含みますので急いで回れ右です!!笑

 

今回はこれから物語が大きく動き出すんだろうなと私たちに予感させるような場面がたくさんありましたね。

 

今後の展開がますます楽しみです。私は特に以下の2つに注目しています。

 

・次回花山天皇がいよいよ出家か…?

・直秀の死がまひろと道長にどう影響するのか…?

 

この作品では「死」がターニングポイントのひとつとなっているので、直秀が死んだ後にまひろや道長がどう動いていくのか…が気になります。

 

第9回の「君かたり」では毎熊克也さんが直秀の生き方や想いについてお話されていました。

これが心に響く名言のオンパレードでした…直秀が話しているからこその説得力もありました。

 

・若い時に失ったものがむしろ何か得るタイミングだったりする。

 

・大人になると理解してしまったがゆえに若いうちに感じいていたもの(ここでは死の悲しみ)が感じなくなってしまう瞬間がある。

 

・人生の大事なものはそう何個もないからそういうものを持っていて欲しい。

 

最早自分用のメモです。

直秀の人柄は個人的にすごく好きだったので、死んでしまったことは悲しいけれど直秀の死によって色々と考えさせられることがありました。

 

まひろと道長もきっと自分の考えが確固たるものになったり、変わる部分もあったり…ととにかく次回どう動き出すのかが楽しみで仕方がありません!

 

それと余談ですが、乙丸と百舌彦の全力疾走シーン面白すぎませんか???笑

乙丸が笠を持って背筋ピーンの直立不動?で走っているのが本当にツボで…何回も巻き戻しては声を出して笑いました。

かわいい…今回の数少ない癒し場面でした。

 

誰の発言か

意見を言った人が誰であるかってことに集中しすぎない方が自分にとって良いのではないかと思いました。

 

 例えば「織田信長は実は虚構の人物である」と信じ難いことを

歴史学者

②近所の子ども

に言われた時に、

 

歴史学者→この人が言っているならひょっとして本当かもしれない。

②子ども→何言ってるんだろ(やれやれ)

 

といったような感想を抱くのは無理もないですし、信ぴょう性を吟味する上で誰が言ったかを判断材料にするのも間違っていないとは思います。

 

しかし、このような主語を重視する行為を続けていくと予想外の良い意見を無意識に排除して取りこぼしてしまうこと、聞く耳を持たなくなってしまうことが起こりうるのではないでしょうか。

 

これは広げすぎかもしれませんが、この人は自分よりも知識や思考が勝っている・劣っているといった判断を人に下す傲慢な気質も身につけてしまいそうです…。

 

教員として生徒の意見を「生徒の」意見だからと言った目で見ることも大切です。これが生徒理解に繋がりますからね。

しかし、同時に自分と平等な一人としての意見という視点でも見ることで、生徒の良い考えを吸収でき、例え良くない考えだとしてもこれを受け流すことをせず、さらに思考が深まるのだと思います。

 

しかし、実際にはこのような考え方をする人は少ないでしょう。

そこで、話し手の場合は、自分の社会的立場、相手に与える影響力、相手との関係性などをよく考えて発言するべきだと思います。

それらはやはり聞き手の受け取り方に大きく影響を与えるでしょうから、話し手として自分の立場をよく考え、聞き手としてフラットな状態で受け止めることができる人間を目指したいものです。

 

うーん、とっても難しいですね。ですが教員のあるべき姿だと思うので、頑張って行きたいです。

タスク依存

私は長期休みに入ると鬱傾向が強くなることを自覚しています。

昨年度も今年度も、夏休みや冬休みに入ると気持ちが沈んでしまう。

 

冬休みである今現在、のんびりと過ごしているはずが…漢検2級の申し込み、語学学習アプリの年間課金をして勉強ばかりしている毎日です。

 

しかも今日は仕事に行かなくても良かったのにすることがないから休み明けの授業準備を進めよう…とわざわざ出勤してしまう始末。

 

何故か私は休めないのです。

 

これを私はタスク依存と名付けました。

 

という冬休み中の鬱状態の私が書いたメモを2ヶ月越しに見つけました……

 

周りから見たら私は自己研鑽に励む人であり、「偉いね」なんて褒めていただくことも多いです。

ですが、自分では単なる依存、勉強自体が好きなのもありますが、その根本には頑張っていないと自分の価値がどんどん下がっていく不安感もあります。

 

これって私だけでしょうか……?

明日も早起きして出勤前に勉強します笑

 

 

錦上添花

「錦上添花」という言葉はご存知でしょうか。

 

きんじょう-てんか【錦上添花】

 

善美なものの上に、さらに善美なものを加えること。本来、美しい錦にしきの上に、さらに美しい花を添える意。よいもの、美しいもの、めでたいことなどが重なることに用いる。

引用: 三省堂 新明解四字熟語辞典

 

先々週漢字検定2級を受験したのですが、その際に「○○添花」の○○に当てはまる熟語を答える問題が出題されました。

 

私は四字熟語の「錦上添花」という言葉を過去問で1度も見たことがなかったのですが、何故かすぐに「錦上」という言葉が頭に浮かびました。

 

そこで不思議に思って、この漢字について色々と調べていくうちに王安石の詩が由来していることを知りました。

 

麗唱仍って錦上花を添う
訳:みごとな歌のもてなしは、錦の上に花を添えたよう。

 

そして、この詩について大学の講義で学んだ記憶が徐々に吹き出してきました。つまり、初めましてどころかずっと昔に出会っていた顔見知りだったわけです。

 

何たる偶然にして運命、過去の記憶って薄れはするけど無くならないものなんだなぁ…と

 

やはり、自分にとって少しでも良いなと感じたことは積極的に関わっていくべきだと思います。

いつ、どのような形で自分に影響を与えてくれのかは分かりませんが。