国語科教員、日々考えを巡らせています。

国語科教員として、読書好きとして…思ったことを何となく呟いてみます。

錦上添花

「錦上添花」という言葉はご存知でしょうか。

 

きんじょう-てんか【錦上添花】

 

善美なものの上に、さらに善美なものを加えること。本来、美しい錦にしきの上に、さらに美しい花を添える意。よいもの、美しいもの、めでたいことなどが重なることに用いる。

引用: 三省堂 新明解四字熟語辞典

 

先々週漢字検定2級を受験したのですが、その際に「○○添花」の○○に当てはまる熟語を答える問題が出題されました。

 

私は四字熟語の「錦上添花」という言葉を過去問で1度も見たことがなかったのですが、何故かすぐに「錦上」という言葉が頭に浮かびました。

 

そこで不思議に思って、この漢字について色々と調べていくうちに王安石の詩が由来していることを知りました。

 

麗唱仍って錦上花を添う
訳:みごとな歌のもてなしは、錦の上に花を添えたよう。

 

そして、この詩について大学の講義で学んだ記憶が徐々に吹き出してきました。つまり、初めましてどころかずっと昔に出会っていた顔見知りだったわけです。

 

何たる偶然にして運命、過去の記憶って薄れはするけど無くならないものなんだなぁ…と

 

やはり、自分にとって少しでも良いなと感じたことは積極的に関わっていくべきだと思います。

いつ、どのような形で自分に影響を与えてくれのかは分かりませんが。